
みなさん、天皇さまがどんなお祈りをしているか知っていますか?実は、日本の伝統として古くから続く「宮中祭祀」という大切な儀式があるんです。
皇居の中の特別な場所で行われるこのお祈りは、国の安心や平和を願う大切な行事なんですよ♪
今回は、そんな宮中祭祀の秘密や意味をわかりやすくご紹介します。日本の文化をもっと身近に感じられるかもしれませんよ!
宮中祭祀って何?~天皇さまの大切なお祈り~
宮中祭祀は、天皇さまが日本の国の存続や、国民のみなさんの安全と平和を天照大御神(あまてらすおおみかみ)や八百万(やおよろず)の神々、そして歴代の天皇さまの御霊(みたま)に祈る、とても大切なお祈りの総称です。
このお祈りは「宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)」と呼ばれる特別な場所と、歴代天皇さまのお墓で行われています。
宮中での毎日のお祈りから、年に一度の大きなお祭りまで、さまざまな祭祀があるんですよ。
宮中三殿ってどんなところ?~皇居内の神聖な場所~
宮中三殿は皇居内にある賢所(かしこどころ)・皇霊殿(こうれいでん)・神殿(しんでん)という3つの場所の総称です。
これらは天皇さまがお住まいになる皇居の中でも、特に神聖な場所とされています。
それぞれの場所では、違う神様や御霊をお祀りしているんですよ。
賢所の秘密~天照大御神と八咫鏡~
賢所は宮中三殿の中でも特に重要な場所で、天皇家のご先祖である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしています。
ここには三種の神器(さんしゅのじんぎ)の一つである八咫鏡(やたのかがみ)の写しが神様の依り代(よりしろ)として置かれているんです。
本物の八咫鏡は伊勢神宮にありますが、その写しが賢所に大切に保管されているんですよ。
このお話には昔からの伝説があって、天照大御神の孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が地上に降りてくるとき、神様から鏡と剣と玉をもらったと言われています。
その時、「この鏡は私(天照大御神)と同じように大切にしなさい」というお言葉があり、その神様のお言葉通りに鏡を大切にしてきたんです。
宮中祭祀の種類~大祭と小祭~
明治41年に作られた「皇室祭祀令」というルールによると、宮中祭祀には「大祭(たいさい)」と「小祭(しょうさい)」の2種類があります。
普通なら中くらいの「中祭」もありそうですが、宮中祭祀には中祭がないところが特徴的なんです!
大祭には、神嘗祭(かんなめさい・10月)や新嘗祭(にいなめさい・11月)など、お米の収穫を感謝するお祭りがあります。
小祭には、お正月の歳旦祭(さいたんさい)や、農作物の豊作を祈る祈年祭(きねんさい・2月)などがあるんですよ。
まとめ
宮中祭祀は天皇さまが国民の安全と平和を願って行う大切なお祈りです。
皇居内の特別な場所「宮中三殿」で行われ、中でも賢所には天照大御神と八咫鏡の写しが祀られています。
大祭と小祭に分けられるこの儀式は、日本の伝統文化として今も大切に受け継がれています。
私たちの知らないところで、天皇さまは日本のために毎日お祈りをしてくださっているんですね♡