みなさん、伊勢神宮に参拝したことはありますか?実は伊勢神宮では、一年を通してさまざまな「神宮祭祀」という神聖なお祭りが行われているんです。日本の安全や豊かな実りを願うこれらのお祭りは、宮中祭祀とも深いつながりがあるんですよ♪
今回は、そんな神宮祭祀の特徴や宮中祭祀との関係をわかりやすくご紹介します。伊勢神宮の参拝がもっと特別なものになるかもしれませんよ!
神宮祭祀って何?~伊勢神宮の大切なお祭り~
神宮祭祀は、伊勢神宮で行われるさまざまなお祭りのことを指します。
一年を通して多くのお祭りが行われ、日本の国の発展や豊かな収穫を願う大切な儀式なんです。
伊勢神宮は皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)を中心とした、なんと125もの神社からなる大きな神社群なんですよ。
皇大神宮では天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御神体として八咫鏡(やたのかがみ)を、豊受大神宮では豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀っています。
神宮祭祀の種類~年間を通じての祈り~
神宮の祭りは大きく分けると、毎年決まった時期に行われる「恒例祭」、特別な時に行われる「臨時祭」、20年に一度社殿を建て替える「遷宮祭」の3種類があります。
その他にも、一般の人々の祈願や儀式なども行われているんですよ。
恒例祭はさらに「大祭」「中祭」「小祭」に分けられています。
大祭には神嘗祭(かんなめさい)や新嘗祭(にいなめさい)、中祭には歳旦祭(さいたんさい)、小祭には神嘗祭の付属祭などがあるんです。
特に神嘗祭は伊勢神宮の年間で最も重要なお祭りとされています!
宮中祭祀と神宮祭祀の関係~つながりが深いふたつのお祭り~
宮中祭祀と神宮祭祀は、どちらも神道に基づく大切な儀式で、国や皇室の繁栄、豊かな収穫、平和を願うという共通点があります。
特に両者には祀る神様や御神体、お祭りなどに似ているところがたくさんあるんですよ。
まず、宮中の賢所(かしこどころ)と伊勢神宮の皇大神宮は、どちらも皇室のご先祖様であり、日本人の大元のご先祖様でもある天照大御神を祀っています。
また、どちらも皇位の証として受け継がれてきた三種の神器のひとつ、八咫鏡を天照大御神の御神体として大切にしているんです。
そして両方とも豊かな収穫を祈願するお祭りが含まれていて、神嘗祭や新嘗祭は宮中でも神宮でも行われています。
新嘗祭と神嘗祭~収穫を感謝する大切なお祭り~
新嘗祭は宮中の恒例祭典の中で最も重要なもので、天照大御神や天神地祇(てんじんちぎ)に新しく収穫されたお米をお供えして感謝するとともに、天皇さまも自らお召し上がりになります。
天皇さまが自らお育てになった新穀もお供えするという、とても意味深い儀式なんですよ。
一方、神宮祭祀では神嘗祭が年間最大のお祭りとして知られています。
これは伊勢神宮の御鎮座日(ごちんざび・創建された日)に合わせて新穀をお供えする収穫祭です。
この神嘗祭と年に2回ある月次祭(つきなみさい)を合わせて「三節祭(さんせつさい)」と呼び、清らかな由貴大御饌(ゆきおおみけ)というお供え物を朝と夕の2回にわたって捧げます。
天皇さまからの使者も参列して、正殿に幣帛(へいはく・神様へのお供え物)を奉納するという格式高いお祭りなんです。
まとめ
神宮祭祀は伊勢神宮で行われる大切なお祭りで、日本の繁栄や豊かな収穫を祈願しています。
宮中祭祀とは祀る神様や御神体、お祭りの内容に多くの共通点があり、深いつながりを持っています。
特に神嘗祭や新嘗祭といった収穫を感謝するお祭りは、宮中でも神宮でも重要な位置を占めています。
伊勢神宮に参拝する際は、こうした神聖なお祭りが行われている場所だということを意識すると、より特別な気持ちで参拝できるかもしれませんね♡