みなさん、神社でお参りするとき、どんな気持ちで手を合わせていますか?
実は、神社本庁という全国の神社をまとめる組織が「敬神生活の綱領」という大切な指針を作っているんです。
これは私たち日本人の心の原点とも言える内容なんですよ♪
今回は、この綱領がどうやってできたのか、どんな意味があるのかをわかりやすくご紹介します。神社のお参りがもっと特別なものになるかもしれませんよ!
「敬神生活の綱領」ってなに?誕生秘話
「敬神生活の綱領」は、神社本庁が設立10周年を記念して作った、神道の教えを広めるための大切な宣言なんです。
神社本庁ができてから10年、日本の伝統を守るためにどうすればいいか、真剣に考えられた結果なんですよ。
この綱領は、神社でのお参りや日々の生活で大切にしたい心構えをまとめたものです。
神社の集まりでは必ずみんなで唱和されていて、全国の神社で広く親しまれているんですよ。
神道って特別な日本の心~自然との共生~
神道は日本人の生活文化から自然に生まれた信仰で、特定の人が始めた宗教ではないんです。
だから、「これが正しい教え」と決まったものを広めるような活動はしないんですよ。
昔の日本人は自然と一緒に生きる方法を探しながら、暮らし方を変えていきました。
自然の素晴らしさの中に神様を感じて、花や鳥、山や川など全てのものに神聖な力を見出していたんです。
優しくて偉大、時には怖い自然の中で人間が生きていることを忘れず、「お祭り」を通して神様からの恵みに感謝してきました。
綱領ができるまで~みんなの願いから生まれた~
古い文献やお祭り、日常生活の中から神道の教えをまとめて、神社の指針にしたいという声が神職さんや学者さんから上がりました。
全国に約8万もある神社をまとめる神社本庁が、この声に応えて作ったのが「敬神生活の綱領」なんです。
神社本庁、地方の神社庁、一般の神社、そして氏子総代会など、あらゆる神社関係の集まりの初めには必ずこの綱領を唱和しています。
こうして神社界の隅々まで広く普及していった大切な言葉なんですよ♪
綱領の内容~大切な3つの教え~
前文
神道は天地悠久の大道であって、崇高なる精神を培ひ、太平を開くの基である。
神慮を畏み祖訓をつぎ、いよいよ道の精華を発揮し、人類の福祉を増進するは、使命を達成する所以である。
ここにこの綱領をかかげて向ふところを明らかにし、実践につとめて以て大道を宣揚することを期する。
3つの大切な教え
1. 神の恵みと祖先の恩とに感謝し 明き清きまことを以て祭祀にいそしむこと
2. 世のため人のために奉仕し 神のみこともちとして世をつくり 固め成すこと
3. 大御心をいただきてむつび和らぎ 国の隆昌と世界の共存共栄とを 祈ること
まとめ
「敬神生活の綱領」は、神社本庁が設立10周年を記念して作られた大切な指針です。
日本人の心の原点とも言える神道の教えをわかりやすくまとめたもので、全国の神社で広く親しまれています。
神様への感謝、人のための奉仕、世界の平和への祈りという3つの教えを大切にしています。
次に神社にお参りするときは、この綱領の心を思い出して、より深い気持ちでお参りしてみてくださいね♡