神道の神秘♪祓(はらえ)と神聖な用語をわかりやすく解説

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神社でお参りする前に手と口を水で清める習慣、実はとても深い意味があるんです!神道の世界には「祓(はらえ)」という心と体を清める大切な儀式があり、私たちの日常にも息づいています。塩をまいたり紙人形を使ったりと、不思議で神秘的な方法もたくさん♪

また「豊葦原水穂国(とよあしはらみずほのくに)」など、古事記に登場する美しい日本の古称には、先人たちの自然への畏敬の念が込められています。

神社巡りや和婚がもっと楽しくなる知識をわかりやすくご紹介!日本の伝統文化に触れて、心も身体もキレイになる神道の世界をのぞいてみませんか?

目次

祓(はらえ)とは?~心と体を清める神聖な儀式~

「祓」(はらえ)は神道における大切な浄化の儀式です。

心や体についた「穢れ(けがれ)」や「罪・穢(つみ・けがれ)」、良くない気を取り除くための神聖な行為なんです。

神道では、清らかな心と体で神様と向き合うことを大切にしています。

祓はそのために欠かせない儀式で、神道の根幹をなす重要な行事といえます。

私たちが神社でお参りする前に手水舎(てみずや)で手と口を清めるのも、実はミニ版の祓なんですよ!

この行為によって心身を清め、神聖な状態になることができるとされています。

祓の種類と方法~日常から特別な儀式まで~

小祓(こはらい)と大祓(おおはらえ)

祓には日常的に行われる「小祓」と、年に2回行われる「大祓」があります。

小祓は神社にお参りするときや、神事の前などに行う比較的簡単な祓の儀式です。

一方、大祓は6月30日と12月31日に行われる大きな祓の儀式で、半年間の罪や穢れを清めるために行われます。

特に年末の大祓は、1年の穢れを落として清らかな状態で新年を迎えるための大切な儀式です。

祓の方法いろいろ

祓には様々な方法があります。

水で身を清める「禊(みそぎ)」や、塩を使って清める方法、神主さんが祓い清める「祓詞(はらえことば)」を唱える方法などがあります。

大祓では「形代(かたしろ)」という紙で作った人形を使います。

この人形に自分の穢れを移し、川や海に流すことで穢れを祓います。

形代に息を吹きかけたり、体をなでたりしながら、自分の穢れを移すという行為は、とても神秘的ですよね。

家庭でも簡単な祓を行うことができます。

例えば、新しい家に引っ越す前に塩をまいたり、旅行から帰ってきたときに玄関で少量の塩をパラパラとかけたりする習慣も、一種の祓の行為といえるんです。

神話に登場する美しい日本の呼び名

古事記や日本書紀に登場する神々の物語の中で、日本はいくつかの美しい名前で呼ばれています。

それらの名前には、当時の人々の自然観や国土への想いが詰まっているんですよ。

皇御孫命(すめみまのみこと)

「皇御孫命」は天照大神(あまてらすおおみかみ)の直系の子孫としての称号です。

天照大神の命により地上に降り立った神々(天孫降臨の神)に与えられた称号で、主に初代天皇とされる神武天皇を指します。

この称号は日本の皇室と神々とのつながりを示す存在で、神聖な血統の象徴なんです。

古事記の中で、天照大神は自分の孫であるニニギノミコトに「この国を治めなさい」と命じたとされています。

その子孫が日本を統治する天皇家となったという物語は、日本の皇室の起源にも関わる重要な神話です。

豊葦原水穂国(とよあしはらみずほのくに)

「豊葦原水穂国」は日本の古い呼び名で、「葦が豊かに茂る水田の国」という意味があります。

葦が豊かに茂り、稲の穂が実る国という意味から、農業の豊かさを象徴しています。

天照大神がニニギノミコトに統治させた国土として、豊かで肥沃な日本を表現しています。

この名前からは、古代の日本人が農業を大切にし、自然の恵みに感謝していたことがわかりますね。

大倭日高見国(おおやまとひたかみのくに)

「大倭日高見国」も日本の古称の一つです。

「大倭」は大和、つまり現在の奈良県を中心とした地域を指します。

「日高見」には、太陽が高く照らす国、あるいは神々が見守る清らかな国という意味が込められているとされています。

この名前は、日本が太陽の神である天照大神と特別なつながりを持つ国であることを示しているんですよ。

天つ菅麻(あまつすがそ)

「天つ菅麻」は神事や祭礼で使用される神聖な紐や、装飾に使われる植物の「菅(すげ)」を編んだものを指します。

これは天と地を結ぶ象徴として用いられ、神聖な力を人間界に伝えるとされています。

神社で見かける注連縄(しめなわ)や御幣(ごへい)も、同じように神域と人間界を区切る神聖なアイテムですが、天つ菅麻はより神々の世界に近い素材とされています。

まとめ

神道の「祓」の儀式や、神話に登場する日本の美しい呼び名について紹介しました。

私たちが何気なく行っている手水舎での手と口を清める行為も、実は神道の重要な「祓」の考え方に基づいています。

また、古事記や日本書紀に登場する「豊葦原水穂国」「大倭日高見国」といった美しい日本の呼び名からは、古代の日本人が持っていた自然観や国土への想いを感じることができますね。

神社巡りや神話を読む際に、これらの知識があると、もっと深く日本の伝統文化を楽しむことができるはずです♪

神道の世界には他にもたくさんの興味深い言葉や儀式がありますので、また機会があれば紹介していきたいと思います。

次回は「神社の種類とご利益」について詳しくご紹介する予定です!お楽しみに✨

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